七面山登頂 体験記
こんにちは!
2/5は七面山に行ってまいりました!
行ったことを報告すると、口々に
山好きなの?
といろんな人に言われましたが、
山登り初めてでした!
と返すと、
え、ほんとにー!?
と驚かれます。
それもそのはず、
これみてください!
やまクエ レベル62!!!!!笑
某RPGだったら、バラモス余裕で倒してますからね!
文句なしの上級者向けの山らしいです。
登ってから知りましたけど。笑
富士山がレベル59ですからまーすごい山ですよね。
つまり、ただひたすら登り続けるのがこの七面山登山の醍醐味です。笑
というわけで、山登りレベル1の私がなぜこんなレベルの高い山を登ったのかというと、
今回は3つのご縁があり、登山することとなったのです。
①蓮久寺江口和尚との再会と登山のススメ
今まで知っている方が続々と七面山にチャレンジしているのは見ていました。
うわーこりゃ難儀だ!と思ったのが正直な感想で、
今回私が新しいことを起こすということを和尚にお話しにいったところ、
是非チャレンジしてほしいとお話を受け、節目となる2019年、自立のための心技体を整える最終段階として七面山登山、いいのでは?と思ったのです。
②実家にあったお札
①の話を実家でしたところ、なんと実家の押入れに七面山のお札があったのです。
このお札は私が生まれる前からあるお札で、
今の家に引っ越した時に母方の祖母が七面山に登って、いただいたお札だったのです。
(そのときでも祖母は60近くだったわけですからすごいバイタリティだと思います。)
今や祖母も90を超えるため、これは僕が家族を代表して、御礼を伝えにいかなければと使命感が湧いたわけです。
③中華街の手相占い
その後、テレビを実家で見ていた時に、母から「あなた、これみてきてもらいなさいよー」と中華街の手相占いの特集を指差して言ってきました。
占いに興味のない母がそんなに言うのも珍しいなと思いつつ、翌日これもたまたま、関内駅で用があり、道に迷ってふらふら歩いていると中華街の入り口に入り込んでしまいました。
ふと中華街に目をやると「手相占い」の文字が。。。
まーこれも縁だなと思って、占いをしてもらうと、
「あなたは自営でことを為すことに向いているわね!頑張ってね、それを母方の先祖が見守っているからね、感謝しなさいね」
と言われまして。
これは間違いない話かもしれないと腑に落ちたわけです。
というわけで、登山をすることが決定したわけです。
ここまでくると、巡り合わせということなのでしょう。
ただ、
とはいえ、登山レベル1の私はどこまでどう用意していいかわかりません。
とにかく2月の山だからと、防寒対策だけしっかりしておこうと
マグマ!
こんなものまで買い込んで備えたわけです。笑
ついに迎えた当日。
麓で和尚と待ち合わせをして、
登山開始です!
七面山は頂上にある七面山敬慎院を目指して歩いていくわけですが、
それまでの道のりを「丁」で区切って登り続けます。
全部で50丁。人の人生は50年と言われていた時代に決め、1年を1丁と例えたようです。
まさに人生に例えた修行です。
登りは和尚のお題目と太鼓の音で進んでいきます。
お題目は一緒に唱えても、黙って登ってもいいのですが、
不思議と唱えると呼吸が整いました。
ただひたすら階段なのですが、
大きい石が沢山ある階段では、石の上に足を置いてしまうとたまに滑って踏ん張り直さないといけなくなったり、
落差の大きい階段はそのまま登ると足のダメージが大きいので、迂回して登ったり、
雪のある道は、足が踏み入れられている道は硬くなって滑りやすくなっているため、そうじゃない道を通ると滑らずに良かったりします。
避けようと思っても出くわす困難が沢山あるわけです。
その困難も初めはもろに影響を受けて、余計に息がきれるわけですが、
何回か出くわすと、どうしたら自分の体力をすり減らさずに登れるかを考えるようになるのです。それも無心で。
そうすると定期的に訪れる休憩スポットと祈祷スポット。
息も絶え絶え、呼吸を落ち着かせるのに精一杯のなか和尚さんの祈祷に合わせ、ただ目をつぶって念じます。
2丁目で早くも休憩スポットへ。
同じく七面山登山を終えた和尚様とお味噌汁と漬物を食べながら談笑し、
「今年が平成の変わり目で平成元年生まれのあなたがお札を返しに行くのはやっぱり何かある。」
といわれまして。なおさら使命感が湧いてきました。
そして、お味噌汁がとても美味しい。
10分程度休憩したのち、出発。
それ以降は江口和尚が僕のペースに合わせて下さりながら、
ひたすら登り続けました。
登りはとにかく、
息が切れます。そして汗をかきます。
服装に問題ありだったようで、防寒はできても汗を逃がす素材のものがなかったので、ひたすら熱と汗がこもり、額から垂れ続ける汗を休憩毎にタオルでぬぐっていました。
しかもこれ休憩し始めると、汗が急激に冷え始めるので大変です。
そんな僕があたふたしている合間にも、
江口和尚は笑って、僕に気をかけて下さります。
七面山のことはもちろん、
過去の登山の話や、江口和尚ご自身のこと、お寺のこと様々なことを話してくださりました。
休憩所では和尚が用意した梅昆布茶、コーンポタージュ。僕が用意したコーヒーをお互いに振る舞い、休憩をとりました。
登る間は無心で登り、祈祷をし、話し、そしてまた登りの繰り返し。
36丁目を超えたあたりから、自分との戦いが更に色濃くなります。
疲れが蓄積し、大腿あたりがだるくなってきて、息も切れ切れ、止まらない汗。
1丁目毎に休みたくなります。
ただ、そこは我慢。
そうすると残り10丁となった40丁目。
雪の道が立ちはだかります。
アイスバーンとなって固まった雪、足を不用意におけばつるつると滑ります。
石を踏み外して、散々大腿を苛められてきたにも関わらず、
アイスバーンはどこを踏んでも滑る始末。
滑った場合は、滑った方向と逆に足を踏ん張り直さないといけないため、
これまた難儀。
初めは慎重になりすぎて、着く足がつま先だけになっていました。
逆にそれが滑りやすくなっている原因だったわけです。
なるほど、これで最小限に疲れを抑えられるな、と気づきが得られるわけです。
そして、迎えた46丁目。
いよいよラストダンジョンまでたどり着いたか。。。
と神々しい雰囲気と共に感慨もひとしおです。
そこからは整地された道が続き、比較的道のりは楽になりましたが、
一踏ん張り気合を入れ直して、お題目を唱える声を更に大きくし、気力で登りきり、ようやく到着。
境内に入るとそこは空気がピーンと冷え切った異空間。
4・5人の和尚さんが笑顔でお出迎えしてくれました。
足がガクガクなのはわかってましたが、
これから始まる御開帳(本堂での祈祷)に向けて、緊張感も高まっていました。
荷物を置いて、身支度を整えて、いざ御開帳式へ。
和尚さんからの説明を受け、
祈祷が始まりました。
自分が今まで徳は積めてきたのか、自分のことだけで精一杯で周りが見えていなかったという後ろめたさと申し訳なさと
いろいろな感情が沸き起こり、
自然と涙が溢れていました。
祈祷終了後、
休憩部屋に戻り、下山の準備を整え、
本堂に到着から約1時間半後、下山を開始しました。
時間の経過を忘れて話していたことと、足に負担がかかるとはいえ、
息が上がることがないため、
下りの方が幾分か僕には楽に感じました。
40丁目付近にあったアイスバーンが下りはよりくせもので、足への負担を強いられました。
20丁目あたりで、足がピクピクする感覚が出てきました。
また、直線では下りずにジグザグに下りていくことで距離は増えるものの落差を減らし、負担を減らすやり方を実践していたので、
これまた真似をして降りていきました。
時には先人の真似をして苦難を乗り切る。
まさにこれも人生の中で行う術だと思います。
そして、下りは栓を抜いたように、わーーーっと和尚に僕の抱いていたモヤモヤを話して、
あゝこんなことも人生のなかでは連続するものなんだな、と腑に落ちて。
困ったことも話せばなんとなく整理がついたりするもので、
自分の失態や不運も自分の中できちっと受け止めて次につなげる。
そんなことも改めて学べたような気がします。
そして、下山完了。
とてつもない達成感でした。
この時点で夕方5時半。
日暮れまで間に合うことができました。
1日ですべての行程を行う都合上、
暗くても車でいける身延山久遠寺を後にして(本来は先らしいです。)先に七面山を登りきった一行は
下山後、身延山久遠寺に向かい、祈祷を行い、
七面山登山は無事終了を迎えたわけです。
すべてが終了した後、食べたほうとうもとても美味しかった!
帰宅後、祖母にお参りしてきたことを伝えると、
祖母も本堂に入ってから出るまで、ずっと涙が止まらなかったとのことで。
こういうことも何かの巡り合わせを感じずには入られませんでした。
というわけで、今回の七面山登山が終了したわけです。
足らざるを知ると
今あるすべてに感謝できるようになる、
制限された環境下だからこそ、
五感と心(六根と呼ぶらしいです。)を研ぎ澄まして、
自分を見つめ直すことができるということを身をもって知ることができました。
何度でも初心に戻れる七面山!
新しい自分の発見と今までの自分を見つめ直す機会に
七面山登ってみてはいかがでしょうか?
それでは、またーーー!
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